西部技研(6223)の新規上場が決まりました。
わたしの初値予想とBBスタンスについて紹介します。
事業内容(概要)
西部技研(6223)は、当社、連結子会社9社の計10社で構成されており、デシカント除湿機やVOC濃縮装置等の製造、販売、据付工事等のサービスを主な事業として取り組んでおります。
(デシカント除湿機)
一般空調に用いられる除湿には主に「冷却式」と「デシカント式=吸着式」の2つの方式があります。「冷却式」は空気中の水分を冷却し結露させて除湿する方式です。一方「吸着式」は吸湿材に湿気を吸着させて空気を除湿する方式です。デシカント式除湿機は、シリカゲルやゼオライト等の吸着材を用いてハニカム内部に湿気を吸着させて空気を除湿します。空気を冷却する必要がないため、低温時や空気中に水分が少ない低露点環境においても、効率的に除湿することができるのが特徴です。
(VOC濃縮装置)
VOC濃縮装置は、塗料から発生する大気汚染の原因となるベンゼンやトルエン等を総称した揮発性有機化合物(VOC)を選択的にVOC濃縮ロータに吸着させ、排出ガスの無害化を可能にします。
[事業系統図]
初値予想
西部技研(6223)の上場において、気になる点は下記になります。
- テーマ的には、「デシカント除湿機やVOC 濃縮装置等の製造、販売、据付・保守等のサービス」で普通
- 業績は、普通
- 当選本数は、微妙
第59期第2四半期連結累計期間、利益を確保している(売上高は、国内・外ともに主力製品の売上が伸長したことなどにより、12,610百万円、営業利益は2,156百万円、経常利益は2,287百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,818百万円)が、当選本数が多めを考慮すると、
公募割れの可能性があると判断します。
BBの参加スタンス
現時点でのBBスタンス;
【更新日:2023/9/15】
仮条件がでました。
想定価格:3,250円
仮条件 :2,500~2,600円
想定価格から見て、仮条件の価格が下振れなので、判定を維持「△」。
独自評価
新規上場会社名 | 西部技研 |
独自評価(◎大、○:普通、△:リスク) | |
初値期待度 | △ |
人気度 | ○ (事業内容:デシカント除湿機やVOC 濃縮装 置等の製造、販売、据付・保守等のサービス) |
業績 | ○ 評価項目: 売上高(10% 以上):○ 経常利益(10% 以上):△ 当期純利益(10% 以上):○ 自己資本比率(40%以上):○ 自己資本利益率(10% 以上):△ |
当選枚数 | △: 普通(~20,000本):○※ 多い(20,001本~):△ ※売出株数の影響を考慮要 |
上場スケジュール
■JPX:新規上場会社情報より引用 | |
市場区分 | スタンダード市場 |
事業の内容 | デシカント除湿機やVOC 濃縮装置等の製造、 販売、据付・保守等のサービス |
業種別分類・コード | 機械・6223 |
公募株数 | 1,930,000株 |
売出株数 | 3,340,700株 |
OA株数 | 790,600株 |
当選本数(売買単位:100株) | 60,613本 |
仮条件決定日 | 9/15 |
BB期間 | 9/19~9/22 |
公開価格決定日(当選日) | 9/25 |
申込期間 | 9/26~9/29 |
上場日 | 10/3 |
主幹事証券 | SMBC日興証券 |
幹事証券 | 野村證券 FFG証券 みずほ証券 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 |
事業規模
想定価格 | 3,250円 |
上場時発行済み株式総数 | 20,500,000株 |
想定時価総額 | 666.3億円 |
吸収金額 | 197.0億円 |
案件規模 | 小型案件 |
企業業績
では、また!!
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