マイクロ波化学(9227)の新規上場が決まりました。
わたしの初値予想とBBスタンスについて紹介します。
事業内容(概要)
マイクロ波化学(9227)は、顧客課題に応じて、研究開発からエンジニアリング・製造支援までをワンストップでソリューションとして提供しています。技術プラットフォームを様々な化学製品の製造プロセスに応用することを目指していますが、化学産業は研究開発段階から商業化まで時間とコストがかかるため、顧客との長期的な関係を構築し安定的な収益を確保します。
当社は、顧客の課題解決を目指して研究開発を行う研究開発会社としての側面と、マイクロ波プロセスを設計して反応器を納入するエンジニアリング会社的な側面を併せ持っております。研究開発及びエンジニアリングのソリューションは4つのフェーズで提供していますが、各フェーズの具体的な実施内容は以下の通りであります。
開発段階のフェーズ1乃至2では、共同開発費や実証機の設計費という形で収益を計上します。顧客が事業化するフェーズ3乃至4では、プロジェクトマネジメントフィーや設計費を計上した上で、顧客がマイクロ波プロセスを導入することによって生み出すことができたコスト削減や付加価値向上などの価値の一部、及び当社が所有するバックグランドIPの使用料としてライセンス収入を、一時金やロイヤリティという形で計上します。
中長期的には事業化したパイプラインから得るロイヤリティをはじめとした継続的な収益が当社の利益に貢献することを想定しています。
[事業系統図]
初値予想
マイクロ波化学(9227)の上場において、気になる点は下記になります。
- テーマ的には、「マイクロ波化学プロセスの研究開発及びエンジニアリング、マイクロ波化学プロセスのライセンス事業」で普通
- 業績は、微妙
- 公開株数は、微妙(多い)
第15期第3四半期累計期間、売上の伸びは見えず、利益も微妙である(売上高677,655千円、営業利益は14,539千円、経常利益は4,404千円、四半期純損失は2,492千円)こと、当選本数が多めを考慮すると、
公募割れの可能性があると判断します。
BBの参加スタンス
現時点でのBBスタンス;
【更新日:2022/6/8】
仮条件がでました。
想定価格:580円
仮条件 :580~605円
想定価格から見て、仮条件の価格が維持なので、判定を維持「△→△」。
BBスタンスは、リスクを考慮して「SBI証券のIPOチャレンジポイント確保」とします。
独自評価
新規上場会社名 | マイクロ波化学 |
独自評価(◎大、○:普通、△:リスク) | |
初値期待度 | △ |
人気度 | ○ (事業内容:マイクロ波化学プロセスの研究 開発及びエンジニアリング、マイクロ波化学 プロセスのライセンス事業) |
業績 | △ 評価項目: 売上高(10% 以上):△ 経常利益(10% 以上):△ 当期純利益(10% 以上):△ 自己資本比率(40%以上):○ 自己資本利益率(10% 以上):- |
当選枚数 | △: 普通(~20,000本):○※ 多い(20,001本~):△ ※売出株数の影響を考慮要 |
上場スケジュール
■JPX:新規上場会社情報より引用 | |
市場区分 | グロース市場 |
事業の内容 | マイクロ波化学プロセスの研究開発及びエンジ ニアリング、マイクロ波化学プロセスのライセ ンス事業 |
業種別分類・コード | サービス業・9227 |
公募株数 | 1,700,000株 |
売出株数 | 1,331,900株 |
OA株数 | 454,700株 |
当選本数(売買単位:100株) | 34,866本 |
仮条件決定日 | 6/8 |
BB期間 | 6/9~6/15 |
公開価格決定日(当選日) | 6/16 |
申込期間 | 6/17~6/22 |
上場日 | 6/24 |
主幹事証券 | SMBC日興証券 |
幹事証券 | SBI証券 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 楽天証券 |
事業規模
想定価格 | 580円 |
上場時発行済み株式総数 | 15,143,400株 |
想定時価総額 | 87.8億円 |
吸収金額 | 20.2億円 |
案件規模 | 小型案件 |
企業業績
では、また!!
0 件のコメント:
コメントを投稿