日本の証券会社は多く、個々の証券会社に特徴があります。
このサイトでは、IPO（新規公開株）をメインに取り扱っており、個々の証券会社のIPOに関する特徴を調べています。
今回は、東海東京証券について説明します。
参考）2019年、わたしが参加したIPOで、主幹事をした証券会社；
- 野村證券
- 大和証券
- SMBC日興証券
- みずほ証券
- 三菱UFJモルガン・スタンレー証券
- SBI証券
- 東海東京証券
1.特徴
東海東京証券の主な特徴は下記になります。
- IPO引受数（2019年の引受数：27社／86社中）
- IPO主幹事引受数（2019年の主幹事引受数：4社）
- IPO抽選は完全抽選（平等抽選）
- IPO個人優遇ステージ（引受株数2,000未満のとき適用）
次に抽選について説明します。
2.抽選について
東海東京証券の抽選は、下記2段階方式になっています。
- 完全抽選
- IPO個人優遇ステージ
IPO完全抽選（平等抽選）
完全抽選（平等抽選）は、1口座に1口の抽選件が与えられます。
抽選対象となる需要申告に番号 ( 乱数 ) を付し、その番号で抽選を実施しています。
申込株数が多い少ないに関係なく、当選確率が平等です。
抽選の割合について、少し調べてみました。
日本証券業協会の「新規公開に際して行う株券の個人顧客への配分状況」の東海東京証券のデータから、新規公開株の個人のお客様への配分は10%前後でした。
| 項目 | 抽選の割合 | 備考 |
| 新規公開株の個人のお客様への配分 | 10%前後 | 例）名南M&A：主幹事 引受単元数：2,758 IPO抽選単元数：276（10.0%） 恵和：幹事 引受単元数：146 IPO抽選単元数：15（10.3%） |
IPO個人優遇ステージ
東海東京証券のIPO個人優遇ステージは、引受株数が2,000単位未満の場合、取引実績等により個人優遇ステージを適用し、抽選にて配分しています。
| ステージ | お預り資産残高平均 | 総手数料累計額 | 配分比率 |
| S | Aステージ相当以上のお客様 | ステージ別 配分比率は BB申込状況 により変動 | |
| A | 1億円以上 | 50万円以上 | |
| B | 3,000万円以上 | 30万円以上 | |
| C | 500万円以上 | 10万円以上 | |
| D | 上記に該当しないお客様 | 10% | |
毎年4月、10月から原則半年間の抽選優遇ステージを適用します。
当該月の前々月を基準としお預り残高、お支払手数料を計算して選定します。計算期間中のお預り資産残高（月末残高の平均値、時価評価額）が500万円以上かつお支払いただいた商品の総手数料相当分が10万円以上のお客様及び当社が別途定める基準により指定したお客様には、新規公開株式（IPO）の個人優遇サービスを付加します。
わたしは、当選確率を上げるため、毎回、応募していますが、まだ、当選していません。
残念です。(^_^)
3.手数料について
東海東京証券の手数料は下記になります。
| かんたんダイレクトサービス 現物株式等委託手数料（株式、ETF、J-REIT等）（税込） | |||
| 約定代金 | 基本委託 手数料 | オンライントレード （70％割引） | コールセンター取引 （30％割引） |
| 10万円 | 2,750円 | 1,650円 | 2,475円 |
| 25万円 | 3,162円 | 1,650円 | 2,475円 |
| 50万円 | 6,325円 | 1,897円 | 4,427円 |
| 75万円 | 9,487円 | 2,846円 | 6,640円 |
| 100万円 | 12,650円 | 3,795円 | 8,855円 |
| 150万円 | 17,325円 | 5,197円 | 12,127円 |
| 200万円 | 22,000円 | 6,600円 | 15,400円 |
| 250万円 | 26,537円 | 7,961円 | 18,575円 |
| 300万円 | 31,075円 | 9,322円 | 21,752円 |
| 350万円 | 35,365円 | 10,609円 | 24,755円 |
| 400万円 | 39,655円 | 11,896円 | 27,758円 |
| 450万円 | 43,890円 | 13,167円 | 30,723円 |
| 500万円 | 48,125円 | 14,437円 | 33,687円 |
| 600万円 | 55,385円 | 16,615円 | 38,769円 |
| 700万円 | 62,645円 | 18,793円 | 43,851円 |
| 800万円 | 69,905円 | 20,971円 | 48,933円 |
| 900万円 | 77,165円 | 23,149円 | 54,015円 |
| 1,000万円 | 84,425円 | 25,327円 | 59,097円 |
| 2,000万円 | 142,725円 | 42,817円 | 99,907円 |
| 3,000万円 | 201,025円 | 60,307円 | 140,717円 |
| 4,000万円 | 228,525円 | 68,557円 | 159,967円 |
| 5,000万円 | 256,025円 | 76,807円 | 179,217円 |
| 6,000万円 | 264,825円 | 79,447円 | 185,377円 |
| 7,000万円 | 273,625円 | 82,087円 | 191,537円 |
| 8,000万円 | 282,425円 | 84,727円 | 197,697円 |
| 9,000万円 | 291,225円 | 87,367円 | 203,857円 |
| 1億円 | 300,025円 | 90,007円 | 210,017円 |
4.口座管理料
東海東京証券は、口座管理料があります。
| 口座管理期間 | 口座管理料（年間） |
| 8月1日～翌年7月31日 | 3,300円（税込）※ |
※以下のいずれかに該当するお客様は免除いたします。
①お預かり資産の評価額（※1）200万円以上
②お預かり資産の評価額（※1）が1,000万円以上のお客様の家族口座(※2)
③プレミアクラブ会員、プレミアVIPクラブ会員、オルクドールメンバー
④法人口座
⑤口座開設後1年未満であること
（2018年8月からの口座管理期間の場合、2017年4月～2018年3月の口座開設）
⑥東海東京ファンドラップ、東海東京SMAのお預かりがあること
⑦当社を代理店とした保険契約があること
⑧取引報告書等電子交付サービスを登録していること
⑨当社でNISA、ジュニアNISA口座、つみたてNISAを開設していること
⑩ファンド・ツミタテ（定期買付）、るいとうくらぶ（株式累積投資）の過去1年間の買付実績があること
⑪当社で東海東京フィナンシャル・ホールディングス株式を保有していること
⑫勤務先の人事制度上のサービス（持株制度、投信積立てサービス等）を享受するための口座を開設していること
⑧の登録をしておくと、免除されるようです。
では、また！
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